みなさんこんにちは、IBM Developer AdvocateのTaijiです。
今回は、DevRelの領域において、英語が如何に重要なものなのか、ということに触れて見たいと思います。
以前、DevRelCon Londonに参加してみてというBlogを書きました。完璧な英語(そもそも完璧って何だ?なのですが)でなくとも、コミュニケーションが取れれば仕事はできるし、可能性は広がるよ、という趣旨の話を書きました。
これにつながる話ではありますが、ここ最近で感じたことを書いていきたいと思います。何か感じるものがある!という人が少しでもいれば嬉しいですね。
私はDevRelを主軸に仕事を始めて、実はまだそんなに長くないんです。2015年からだから4年弱ですね。そもそものきっかけは、自分というある特定のスキルを持った人間を、どのように社内外へアピールすると仕事へ結びつくか?という試行からでした。
私はさほど時間がかからずDevRelというキーワードへたどり着きました。そこで日本でのDevRel第一人者のmoongiftの中津川さんと出会い、Japanコミュニティの運営メンバーになりました。
元々、海外の方が進んでいる領域ですから、私がDevRelで海外へ進出するのは自然の流れでした。海外のカンファレンスで登壇するようになり、北米やヨーロッパでのDevRel Guy達とどんどん友達になっていきました。人が人を呼び、元々さほど大きくないマーケットですから、全世界に散らばっているエバンジェリストやアドボケイト達がWWWさながら繋がっていく訳です。これらは、お互いに我々の仕事の幅を広げてくれます。エバンジェリストやアドボケイトというのは意外と孤独な仕事です。相談相手が外になることも少なくありません。すると会社を超えて協力体制が出来てきます。こうして互いに切磋琢磨しながら自身を成長させていきます。
IBMが2018年6月に開催したThink Japanですが、DevRelが無ければスピーカーは集まらなかったかもしれません。IBM初の大規模Developerカンファレンスに登壇したのは、スクエア・エニックス、LINE、Microsoft、Unity、など、他社のエキスパート達でした。この日のために海外からスピーカーもやってきました。来場者にもGoogleやAWSなど、通常であれば競合他社と呼ばれる会社の人たちがいました。これらを実現したのはやはりIBM Developer AdvocateチームのDevRelだと私は信じています。
さて、話は英語に戻ります。とにもかくにも、このDevRelという領域へ本気で入っていくと、遅かれ早かれ英語の壁にぶち当たります。もちろん、英語に何も抵抗ない方にとっては壁でもなんでもないと思いますが。
最近、私の周りでグローバル進出を見据えて英語を勉強している人たちが多いです。そのうちの一人、Node-RED User Groupで一緒に運営を担当している1ft-Seabassの田中正吾さんも、英語でのプレゼンを目指して英語を勉強していました。そしてその日は突然やってきました。2018年11月、IBM Hursley研究所で、Node-REDの開発者達とミーティングを行うことになりました。私を含めて運営メンバー4名で行きました。ちなみに正吾さんは初ロンドン。このあたりの楽しいお話はこちらから読むことができます。
始めてで緊張もすごかったと思いますが、彼はやりきりました。Hursleyの開発者達を相手に、見事なプレゼンを繰り広げ、最後は作ったアプリのデモを成功させました。英語がまだ勉強中で、言いたいフレーズが出てこない、でも情熱を持って伝えようとすると相手は真剣にそれを受け止めるように聞いてくれる。結果として、言いたいことは伝わり、相手も喜んでくれて、そこには新しいDevRelが生まれる。このような状況を目の当たりにすると、日本でよく見かける欧米人の発音やイントネーションに準拠した文法も正しい完璧な英語じゃないと話さない、そういう英語を話している人を見ると馬鹿にする、ということが如何に残念なことなのか、気付かされます。
今回のブログで一番伝えたかったのはこの最後の部分です。英語の習熟度なんか関係ないから、Hesitateせずにどんどん英語で外に向けて出ていくことで、DevRelは広がります。ぜひトライしてほしいと思うのと、どうかお願いですから、頑張って英語で話そうとしている人に対して小馬鹿にしたり、文句を言ったりするのは止めてほしいです。
世界のDevRelの輪の中で存在感を示せるようにしていきたいですね。
2019年3月9日(土)、DevRelCon Tokyo 2019を開催します。司会進行も各セッションも全て英語で行われます。ただいまCfP絶賛受付中ですので、是非ご応募してください!海外で英語プレゼンをやる前に日本のこういったカンファレンスも是非活用ください。
もう少し規模小さめから入りたいという方、DevRel Meetup in Englishを2ヶ月に1回くらいのペースでやってますので、こちらでご登壇頂くのもWelcomeです!
それでは楽しいDevRelライフを!
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Information
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