Sportster XL1200L にUSBポートを取り付ける

Taiji
7 min readJul 29, 2020

--

たまには、技術とは関係ないブログを書いてみようかと思います。

はじめに

私が乗っているバイクはHarley DavidsonのXL1200Lというものでして、Sportsterファミリーに属するバイクです。

XL1200L

最近、愛車のJeepにドライブレコーダーを取り付けたのですが、バイクでもドラレコやアクションカメラを使いたいと思い、電源を取れるようにUSBポートを取り付けることにしました。

で、その取り付け方法をブログにまとめておけば、誰かの役にたつかもしれないなぁと思い、いつもとは異なるブログを書いてみることにしました。

USB電源の取り付けにあたり

バッテリーから直取りでも良いのですが、イグニッションON/OFFと連動させたかったので、アクセサリー用のヒューズから電源を取ることにしました。これならば、キーをONに回すと電気が通りUSBが使えるようになり、キーをOFFにすれば電気が切れてUSBも使えなくなりますね。

配線イメージ

今回用意したものは以下です。

  1. デイトナ バイク専用電源 USBx1 5V/2.1A バッテリー接続 (常時通電) 93039
  2. エーモン フリータイプヒューズ電源(ミニ平型) DC12V・60W/DC24V・120W 2835
  3. エーモン ギボシ端子セット 限定お買い得パック 50セット 4901

ギボシ端子セットは元々持ってたので、1と2だけ購入しました。

USB電源の端子変更

ちなみに、今回ヒューズから電源を取るのですが、購入したUSB電源はバッテリー直付けを想定している商品なので端子が丸形です。今回はこれをバッテリー直付けではなくヒューズ電源につなぎたいので、ヒューズ電源の端子に合わせギボシ端子にすげ替えたいと思います。

尚、USB電源のマイナス端子は車体にアースするので、プラス端子のみギボシに変更します。

赤いプラス端子をギボシ端子へ変更

赤いラバーを切って丸型端子の圧着部分の根本で切断します。残った赤いラバーは目印に残したままにしました。

そうしたら、ワイヤープライヤーを使って銅線をむき出して、ギボシ端子を圧着します。

ギボシ端子換装完了(赤いラバーは目印に残した)

USB電源とヒューズ電源の接続

今回使うヒューズ電源はこちらです。

ヒューズ電源

先程加工したUSB電源とつなぎます。ギボシ端子同士を接続するだけなので簡単です。

USB電源とヒューズ電源の接続完了

バイクへの取り付け

では、いよいよバイク本体へ取り付けていきましょう。今回はヒューズから電源を取るのですが、同じSportsterでも、年式によってヒューズボックスの中のヒューズの並びが違います。私が乗っているのは2007年式なので、このような配列になっています。最下段の右から2番めがアクセサリー用なので、ここにヒューズ電源をつなぎます。

2007年式XL1200Lのヒューズの配列

ヒューズ電源を差し込むとこのような感じになります。抜いたヒューズは、ヒューズ電源の配線の途中にある黒いボックスへ差し込みます。ショートさせないようヒューズの向きに注意してくださいね。

ヒューズ電源の説明書にも書いてありますが、赤い線が伸びている側がプラスです。ですので、検電テスターなどで電極をチェックしてから差し込んでください。私のバイクでは上側(15の5側)がプラスでした。

ヒューズ電源を差し込んだところ(左手前の黒いボックス内に抜いたヒューズをセット)

検電テスターは数百円で入手できるもので十分です。電子工作をやる方はマルチメーター式のテスターを持っているかもしれませんね。私は以前秋月で購入したowonのものを使いました。

owon 830LN

忘れてはいけないのがUSB電源のマイナス端子です。プラス端子はヒューズ電源に繋いでヒューズボックスへ接続したのでOKですが、マイナス端子はアースする場所を見つけなくてはなりません。ちょうど、シート下のフレームに良さげなボルトがあったので、こちらに挟むことにしました。(すみません、写真撮り忘れ)

動作確認

これで接続すべきものはすべて完了です。配線の取り回しをきれいにする前に、これでちゃんと電気がUSBの差込口まで来ているかを確認します。

ここではiPhoneを使って充電できるか確認しました。アクセサリー用のヒューズ位置から取っているので、キーのON/OFFに連動して充電が開始されるかを確認できたらOKです。

キーを回すと充電が開始された

仕上げ

最後に、配線をきれいに整えて完了です。今回は、USB差込口から、各種ケーブルと一緒に結束バンドでまとめて、ハンドルからフロントフォーク内側を通し、燃料タンク下の配線格納スペースを通して、シート下(ヒューズボックス横)へ配線しました。ところどころでケーブルが弛まないように結束バンドで固定しています。

このあたりの一連の作業は、タンクを降ろすとやりやすいですが、実はタンクを降ろさなくてもできたりします。その場合、エンジンのヘッドとタンク下の狭いスペースへ手を入れるので、エンジンが冷めている時に作業してください。

一番固定場所に迷ったのが、USB電源キットの変圧器ボックス(だと思う)です。タンク下がちょっと窮屈だったので、タンクを固定しているボルトの下のステーへ結束バンドで固定してみました。意外と収まり良い感じに仕上がりました。

管ヒューズボックスは燃料タンク左前のステーに固定

最終的に、USBポートの位置はハンドル左側のミラーのすぐ横あたりにしました。まあ、これは取り外し可能なバンドで留めてあるので、配線の融通が利く範囲でいつでも変えられます。

左ミラーのすぐ横にUSBポートを固定

まとめ

USB電源の取り付けは、バイクを普段から触っている方にはさほど難しくない作業だと思います。しかしながら、電気周りですので細かいところで注意が必要ですので、そんな際にこのブログが多少でも役に立つようなら嬉しいです。

ではでは!

--

--

Taiji
Taiji

Written by Taiji

Datadog Senior Developer Advocate | Ex-OutSystems Dev Community Advocate | Ex-IBM Dev Advocate | Microsoft MVP | 筑波大学、名城大学非常勤講師 | 記事は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。

No responses yet