バイクブログ2回目はマフラー交換を解説します。
はじめに
私が乗っているHarley DavidsonのXL1200Lは2007年式です。Sportsterは、2004年式〜2013年式はマフラー交換においては作業に違いがないとのことなので、この範囲の年式のSportsterオーナーの方の参考になればと思います。
今回はXL1200Lに装着されている日本向け純正マフラーから、Screamin Eagle Ⅱへ交換します。このマフラーはスリップオンタイプですので、エキパイを外す必要はありません。
写真下側のScreamin Eagle Ⅱの刻印がある方が後方のサイレンサーになります。
お約束ですが、この作業内容は私の実施工程をまとめているだけのものですので、参考に作業なさる場合は自己責任にてお願いいたします。
必要な工具・ケミカルなど
作業に当たり、以下を揃えておくと良いと思います。ケミカル類は私が使用したものを掲載していますが、同様の効果を得られるものであれば代替品で問題ないと思います。
- ソケットレンチ:ヘックスの1/2インチ、5/16インチ
※ディープソケットの方が作業しやすいかも - 潤滑剤:WAKO’S ラスペネを使用
- パーツクリーナー:Lubrica パーツクリーナーを使用
- インターコネクトガスケット:前後のマフラーをつなぐ連結管用です
交換するマフラーにインターコネクトガスケットが付属していない場合は、別途購入が必要です。Amazonや楽天などでも購入可能です。
HARLEY-DAVIDSON(ハーレーダビッドソン) 純正インターコネクトガスケット HD65927–00
既存マフラーに付いているガスケットの使い回しはできませんので注意して下さい。
ノーマルマフラーの取り外し
前後のマフラー(サイレンサー)ともに、3箇所のボルトを緩めます。1つはサイレンサーをエキパイに固定するためのクランプのボルトです。残り2つはサイレンサーを連結管に固定しているボルト2箇所です。
ノーマル状態の写真で確認します。
クランプボルト(写真中赤丸):9/16インチ
サイレンサーとエキパイのジョイント部にあるクランプのボルトは、過去に誰かが取り外したことがある場合(中古車両など)は、この写真と向きが異なっている可能性がありますので確認して下さい。
基本的に、エキパイのヒートガードに干渉しなければクランプのボルトの向き(位置)はどこを向いていても良いのですが、上記写真の向きに配置しておくと作業がしやすいと思います。
固定ボルト(緑丸):1/2インチ
サイレンサーを連結管へ固定しているボルトは車体真下から上に向かって締められています。そのため、多少潜り込む形での作業になりますので、背板やダンボールを敷いて作業すると良いかもしれません。
以下の手順で外します
- 潤滑剤をボルト6箇所へ十分に吹き付ける
- 潤滑剤が染み込んだら、全てのボルトを緩める
- サイレンサーとエキパイのジョイント部の隙間に潤滑剤を吹く
- 後側のサイレンサーを引き抜く
固い場合は何度か潤滑剤を吹いて、少しずつ左右に回しながら引き抜いて下さい。力任せに引き抜こうとするとエキパイを固定している各箇所へ負荷がかかってボルト折れなどの原因となってしまうので注意して下さい。 - 前側のサイレンサーを引き抜く
後側と同様ですが、前側のエキパイはエキマニを固定している2本のボルトのみで支えられているので、後ろよりも固定部分にストレスがかかりやすいのでより慎重に外して下さい。
前後ともに外れればスリップオンマフラーの交換はほとんど成功したようなものです。
全て外すとこのような感じになります。このままエンジンかけたらどんな音になるのでしょうか? 笑
新しいマフラーの取り付け
取り付けの手順は、取り外しの逆にやればOKです。つまり、前から装着して、後ろを最後に装着ですね。
以下の手順で取り付けます
- インターコネクトガスケットをマフラーの連結管用の穴にはめる
このあと、サイレンサーを取り付けますが、その際にガスケット部分を強く押したり、フレームにこすったりするとガスケットが壊れてしまうので十分注意して下さい。
ガスケットは、マフラー側の穴に装着してからつないでも、連結管側の穴に装着してからつないでも良いですが、ネットで調べると連結管側に装着しておく人の方が多そうです。 - 前側のサイレンサーを取り付ける
固くてサイレンサーがエキパイに差し込めない場合は、連結部に潤滑剤を吹いてみてください。前述の通り、ガスケット破損に注意して下さい。
また、クランプの向きとボルトの位置に注意して下さい。マフラーを取り外す前の位置と向きを写真に撮っておくと良いでしょう。 - 後側のサイレンサーを取り付ける
前側同様の手順で行います。
前後ともに連結管へ差し込みが甘いと、連結管への固定ボルトの位置がズレてしまうので、しっかりと(ガスケットに注意して)差し込みましょう。
インターコネクトガスケット装着は以下の画像を参考にして下さい。左が連結管側に装着した例で、右側がサイレンサー側に装着した例です。
※自分の作業中に写真を撮り忘れたのでインターネット上の画像を拝借しました。写真の所有者の方でもし問題あるようでしたらご連絡下さい。
これで作業は完了です。装着したら汚れた部分はきれいにしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。作業自体は比較的かんたんなので、なれてしまえば30分程度でできると思います。長いこと放置されていた車両や、同じマフラーを長い間装着してる車両などは、ボルト類の固着やジョイント部のサビなどで外れにくくなっている場合があるので、少し時間がかかるかもしれませんが潤滑剤を上手く活用して焦らずやってみてください。
そして、これもお約束なので一言添えておきますが、公道使用禁止のマフラーを装着して公道を走らないようにしましょう。
ではでは!