KEYNOTE — Building the Future: It’s All About You
みなさまこんにちは、OutSystems Lead Community ManagerのTaijiです。
11月17日、18日と2日間かけて開催されたOSDC 2021も無事終了いたしました。
ブレイクアウトセッションにおいては、12トラックで2日間合計で約60セッション(EMEA、AMER、APACで異なるセッションもあり)と、非常に多くの情報が発信されました。
ここでは、Day2のキーノートセッションについてまとめていきたいと思います。
オープニングトーク
Welcomeの文字とともにDay2のキーノートセッションが開始しました!今年は、キーノートを含む一部のセッションをIn-person形式で、その他のセッションをリモート配信で、というハイブリッド開催となりました。
最初に登場したのは、DevRel TeamからLead Developer AdvocateのCristianaです。Day1のPauroのキーノートの内容や、NextStepで発表となったProject Neoの話に触れながらのスタートです。
Project Neoにご興味ある方は、EAPにぜひ申し込んでください!
Chrisからは、Day1のキーノートではテクノロジーを中心に話をしましたと。そしてこのDay2のキーノートでは人について、つまりOutSystemsのコミュニティを形成する我々全員についての話が中心となります、とのこと。
エデュケーション、ソーシャルインパクト、トレーニングイニシアチブ
選手交代で、Senior Community ManagerのSnezanaがエデュケーション、ソーシャルインパクト、トレーニングに関する話をしていきます。
新しいテクノロジーをいくら生み出しても、それが使われてなくては意味が無いと言います。
ダイバーシティ&インクルージョンに重きを置き、デベロッパーエコシステムを成長させるためのイニシアチブ、コミュニティがいかに良い学習方法を継続的に提供しつづけるようにするOutSystemsでの計画について話します。
2019年の時点で教育に対するプログラムを持っていなかったOutSystemsは、Investing in the Futureを理念に置き取り組むようになります。
近い将来、学生たちはOutSystemsのスキルを持って社会人になり、彼らのマネージャーへその良さを伝える影響力を持つことになるでしょう。
ポルトガルで開始したOutSystemsを使った授業は世界中へ広がり、現在では200を超える教育機関でOutSystemsが使われています。
また、OutSystemsを学んで新しいスキルを身につける機会を3万人以上の学生が得ています。
現在インドとブラジルだけですが、100人の大学教授をこのプログラムにオンボーディングしました。
これは、関係する人々に新たな雇用機会を生み出し、例えば学生向けにメンターを担当した学校外の人と生徒との出会いの機会も例外ではありません。
さらに、OutSystemsのパートナーであるCode For Allと提携し、新しい教育プログラムとカリキュラムを大学へ導入しました。これは、そのオンボーディングプロセスを非常にかんたんにするものです。
OutSystemsを学びスキルアップする方法は大学へ通うだけでは無いと話します。もうひとつの方法は、コミュニティで学ぶことです。
そこで、我々OutSystems User Groupの出番になるわけです。
現在、38カ国、75箇所にLocal UGが存在します。ですので、みなさんはお住まいの近くのUGを探してそこへJoinすればOKです。
認定資格
ブートキャンプや資格取得に関するスペシャリストとして、Patriciaにスピーカー交代となります。
OutSystemsでスキルアップしたり、新しい認定バッジの取得に関して話していきます。
今年はDelivery 、Platform Ops、Front-end Developer、Base Architecture、その他多くの認定資格をローンチしました。しかし、これで終わりではありません。新しいブートキャンプ、オンライントレーニング、試験があります。
そして「ここだけの話ねw」という感じで、SecurityとDevOpsの資格も予定してるよとのことです。
取得したバッジはみなさんSNSでシェアしましょうね、というメッセージも。
そして、Japanでは私もリードしている14 Days of OutSystems Challengeでは、実に3万人以上のDeveloperが参加しました。素晴らしい!
話は認定試験やトレーニングのローカリゼーションに及びます。
Patriciaは世界中の開発者から話を聞き、いかにローカリゼーションが大切かを理解していると言います。世界中で、すべての人が公平にコンテンツへアクセスできるようにとのことです。
セルフラーニング形式コンテンツの、Reactive WebとMobileのGuided Pathについては日本向けはすでにローカライズされていますが、まもなくブラジル向けポルトガル語とスペイン語でも利用可能になります。
また、全ての認定試験についても同様にローカライズされていくとのことです。
認定試験は今後リニューアルしてく予定だと話します。ゲーミフィケーション要素が加わり、取得資格によって役職が付与され楽しみながら資格取得と学習ができるようになります。
そしてオンライントレーニングはProject Neoに合わせて刷新されます。
新しいトレーニングツールを利用して、スキルアップを続け、最高のOutSystemsプロフェッショナルになってくださいとのメッセージです。
そしてOSDC 2021へ参加した全ての人は、認定試験用のバウチャーがもらえますとのアナウンス!
スキルを活用した社会貢献イニシアチブ
マイクはSneに戻り、Covid-19 コミュニティ対応プログラムを実施したときの話です。ITのスキルを持っている多くの人々が、積極的に何かを生み出し貢献したいという思いを持っていたのだと言います。
その流れから、2021年ではBuild for the Future ハッカソンを立ち上げました。これは、支援を必要としている多くの人々に対して、非営利団体が手を差し伸べることができる素晴らしい取り組みです。
そして、OutSystemsの考えに賛同してくれた3つの非営利団体が協力してくれました。
1つ目はZEROHUNGER
2つ目はCentre Community Technologies
最後はStrengthUnited
どの程度の人々がこのプログラムに参加し、アプリケーションを開発してくれるかわかりませんでしたが、実際にアプリケーション開発のフェーズになると、15ものチームが参加表明し仕事時間外の夜や週末を使って、5週間かけて開発に取り組んでくれました。
このハッカソンは社会に貢献する大きな波を生み出しました。そして、次のハッカソン開催を心待ちにする声が聞こえるようになりました。
そしてSneから発表がありました。
2022年は、ソーシャルインパクトに関するハッカソンを開催します!
詳細は追って公表するのでお待ち下さいとのことです。
奨学金支援
ハッカソンとは別に、奨学金支援の面でみなさんが貢献することもできます。
OutSystems Eventアプリをダウンロードして、Neoを探してください。見つけたNeoにより、一定の金額がWomen Who CODE、Black in Technology Foundation(bit)、ACSの3社の素晴らしい奨学金として寄与されます。
bitからはExecutive DirectorのDennisが、ACSからはWestern Australia State ManagerのDarrenが、それぞれこの奨学金プログラムの素晴らしさを語ってくれました。
開発者コミュニティストーリー
ここからはCommunity Advocacy LeadのAndreiaにバトンタッチします。
AndreiaはDevRel Teamでは特にMVPやChampionなどの外部アドボカシープログラムをマネージしています。
そんな中から、ここでは2人のエキスパートを招待して彼らのストーリーに焦点を当ててトークしていきます。
2人のゲストは、エコシステムに参加したばかりのジュニアリスキル(再学習)デベロッパーとベテランのエキスパートデベロッパーの組み合わせです。
二人は全く異なるジャーニーを持っており、それぞれどのように成功したかのストーリーを聞いていきます。
まずは15年もの間、OutSystemsのエコシステムに関わっているというOutSystems MVPのRemcoです。
大学を卒業してすぐは、Visual FoxProと呼ばれるテクノロジーとJavaで開発をしていたそうです。その後勤めていた会社では、クラサバからクラウドへと移行をし、Visual FoxProは使わなくなりました。
彼はその後転職を決意し、新しいテクノロジーを使った仕事を探していると、インターネット上に公開した彼のレジュメを見て、OutSystemsを使って開発している会社がコンタクトしてきたとのことです。それがまさに15年前でした。
どのようにOutSystemsを始めたかの問には、昔はTraditional Webしかなかったので、あまり事前学習もせずに使うことができたと言います。
その後RemcoはOutSystemsのトレーニングなどアイデアを形に変えて成功した話を語ってくれました。
そして次は異業種からOutSystemsを使ってリスキルしたばかりのSofiaです。
彼女はなぜキャリアを変えることを決めたのでしょうか?
Sofiaは、元々放射線治療物理学者としての経歴を持っているそうです。11年間放射線治療物理学者として仕事をしてる中でもコーディングに興味を持っていました。
そんな中、OutSystemsと出会います。OutSystemsはまさに成長の最中にあり、OutSystemsのDeveloper Schoolへ参加します。その経験がとても楽しく、その後現勤務先であるIndigoへジュニアデベロッパーとしてJoinすることになったそうです。
どのようにして成功に向かえたかの問いには、コミュニティへの参加が大事だとSofiaは語ります。
OutSystemsのコミュニティには常にMVPやChampionが助けてくれるエコシステムが形成されています。これは開発者にとって素晴らしい環境です。
クロージングトーク
再びChrisへ交代し、After Partyについてのお話です。
Day2のTalk Showでは、NEO Awardsの発表がありますので、みなさんお楽しみに!という感じでキーノートを締めくくりました。
NEO Awards
これはキーノートの内容ではありませんが、全セッション終了後のTalk ShowではNEO Awardsが発表されました。これは、様々なカテゴリにてコミュニティ、デベロッパーエコシステムに貢献した人を表彰する新たな試みです。
日本からはOutSystems MVPのJunji WatanabeさんがTop Contents Creatorカテゴリで受賞されました!おめでとうございます🎉
最後に
OSDCのキーノートはオンラインでReplayが視聴できます。参加登録が必要ですが、ぜひこちらからアクセスしてみてください。
また、本ブログは筆者の個人的な見解で書いており、所属する会社・団体を代表するものではありません。