DevRelといえばテクニカルエバンジェリストやデベロッパーアドボケイトといったRoleが思い出されますが、この人たちはどんな仕事をするのでしょうか?
例えば、私が働いているIBMでは、デベロッパーアドボケイトは以下のような活動を仕事として行っています。
- セミナーやカンファレンスでの登壇
- ワークショップなどでの講師
- ハッカソンなど技術イベントでのテクニカルサポート
- オンライン、オフラインでの情報提供(ブログ、SNS、各種メディア、書籍など)
- オープンソースプロジェクトへのコントリビュート
- パートナー企業やクライアント企業へのテクニカルアドバイザリー
まあ、大まかにこんな感じなのですが、今回はこの中からオープンソースへのコントリビュートというところへフォーカスしてみます。
何故、アドボケイトやエバンジェリストがオープンソースプロジェクトに貢献する必要があるのでしょうか?
これは人によっても捉え方が異なるかもしれませんが、私なりの意見としては、「デベロッパーアドボケイトは技術者たれ」というところではないかと思います。
先に列挙したIBMのデベロッパーアドボケイトの活動を見ても、全てにおいて技術が必要で、オーディエンスに対して有益な技術情報(トラブルシューティングやテクニカルサポートも含む)を提供する訳ですから技術力が必要なのは当然ながら、その人がどれだけ真摯に技術に向き合ってるか、というのが大事になってくると思ってます。
自分が好きな技術、自分が正に使う技術がオープンソースであれば、その技術の発展に貢献しない選択肢は無いのではないでしょうか。
とは言っても、いきなり開発を行えということではありません。オープンソースプロジェクトへの貢献の仕方はたくさんあります。
オープンソースプロジェクトはGitHubなどのパブリックリポジトリでインターネット上に公開されていることが多いです。機能改善や機能追加などの開発をして、直接プルリクエストを送るのも良いですが、いきなりはハードルが高いでしょう。
例えば海外のプロジェクトのドキュメント翻訳などからはじめるのも良いかもしれません。
また、直接何かをコミットしなくても、対象のプログラムを触って気づいた不具合やフィードバックをissueとして上げるだけでも十分貢献してると言えます。
私がユーザーコミュニティを運営している、Node-REDもまたオープンソースです。みんなが使えるように、独自のノード(Node-REDの機能パーツのようなものです)をライブラリに公開したり、ドキュメント翻訳でコントリビュートさせて頂いてます。
また、Digital Oceanが主催しているHacktoberfestというイベントが毎年開催されています。これは、オープンソースプロジェクトへコントリビュートした人にアワードを送るといったものです。
達成者にはTシャツとステッカーがプレゼントされたりします。こういう、イベントへの参加をモチベーションにするのも面白いかもしれませんね。
いかがでしょう、みなさんも自分が好きなオープンソースがあれば、是非なにかしらの形でコントリビューターになってみてはいかがでしょうか?
ではでは