はじめに
こんにちは、OutSystemsのTaijiです。
DevRelのアドベントカレンダー向けにもう一つ、DevRelにおけるハッカソンの位置付けについて書いていこうかと思います。
ここではハッカソンは何なのか?については軽く触れ、主にDevRelとしてのアプローチを行うにあたり、ハッカソンがそもそもどういう場として存在しているのか、ということに焦点を当てていきたいと思います。

ハッカソンについて
みなさんはハッカソンに参加したことはありますか?
元々は、もくもく会に近い、短期集中でアプリケーション開発を行うイベントが発祥と言われています。
今日におけるハッカソンとは、ある期間(大抵は数日、短いものだと1日)でテーマに沿ったアプリケーションを開発する、即興開発コンテストのようなものが多いです。(語弊あるかもしれませんが、ここでは一旦)
ハッカソンのだいたいの流れは次のとおりです。
- チームビルディング
- アイデアソン(何を作るかのアイデア出し)
- ハッカソン(設計・実開発)
- 発表・審査
技術をテーマにしたハッカソン(例えばIoT、ブロックチェーン、オープンデータ、など)や、課題をテーマにしたハッカソン(自然災害、農業、気候変動、COVID-19、など)のように、何かしらテーマが決まっていることが多いです。
また、数ヶ月くらいかけて、バーチャル(オンライン)でハッカソンを行うことで、新しい事業開発を試みるイベントもあったりします。(これをハッカソンと定義するかはケースバイケース)
ハッカソンをサポートする意義
では、我々のようなテクノロジーベンダーが、DevRelの文脈でハッカソンに参加するのにはどのような意味があるのでしょうか?
前述の通り、ハッカソンではあるテーマについてたくさんの技術者が集まり短期間でアプリケーションを開発します。その全体的な流れから分かるように最初は「何を作るか」「どんなツールで作るか」「どうやって作るか」が決まっていません。
ですので、テクノロジーベンダー、特にAPI提供企業、開発ツール提供企業、オープンデータ提供企業などは、自社のサービスやプロダクトをNewな開発者へ知ってもらう、使ってもらう、大きなチャンスと言えます。
開発者の知的好奇心
開発者にはプロデベロッパーと学生デベロッパーがいます。社会人で趣味で開発している人もいますね。このように、いろいろな業界の人が集まるのもハッカソンの面白いところです。
そんな技術好きな人たちが集まる中で、新しい技術は場合によっては非常に魅力的に映ります。開発者の知的好奇心をくすぐるものであれば、試しに触ってみたい!と思わせることもできるでしょう。
さて、ここでDevRelの文脈にこのようなハッカソンイベントを乗せようと思ったら、いかにその技術・サービス・プロダクトがハッカソンで役に立つかをアピールする必要があります。そのためには、エバンジェリストやアドボケイトという人たちが分かりやすく、簡潔に、クイックに説明して上げる必要があるのです。
ハッカソン実施後
業務では使ったことが無い、授業では触ったことが無い、でもハッカソンでなら使ってみることができる。そんなシチュエーションで試した技術・サービス・プロダクトがとても良かったと感じてもらえたら、それはそのデベロッパーを通じてその周りの技術者に広まります。
営業的なアプローチとして企業内の決定権を持った人たちへアピールするのとは逆に、DevRel的アプローチとして現場の最前線で開発をしている人たちへアピールして、ボトムアップでその技術を広めてもらう、またはコミュニティを介してその技術を広めてもらう、それがDevRelにおいては大事なところになります。
OutSystemsのハッカソンイベント
私は現在OutSystemsでDevRelに携わっておりますが、OutSystemsでもハッカソンに注力をしています。
2021年に、Build for the Futureというハッカソンを企画し、OutSystemsがDeveloperにフォーカスしていることを全面に押し出しました。

そして、先日開催したOSDC 2021では、2022年も更に素晴らしいハッカソンを開催することを表明しましたので、ぜひ楽しみにしていてください!
さいごに
このように、ハッカソンという「場」はDevRelにおいては非常に密接に関わってくることの多いものであることがおわかりいただけたと思います。
OutSystemsでは、ハッカソンを主催するためのスターターキットを公開していますので、ご興味ある方はぜひ見てみてください👋
ではでは!