ハッカソンに参加する意義

Taiji
6 min readDec 20, 2018

みなさんこんにちは!IBM Developer AdvocateのTaijiです。
今回はハッカソンに参加する意義について、思うところを少し書いてみたいと思います。

日本でのハッカソンも、色々なところが主催しているイベントがありますし、中には企業内ハッカソンなどのClosedなハッカソンも少なくありません。その中で、メジャーなイベントの一つにMashup Awards(MA)というのがあります。

MAと私の出会いは2015年なので、実はそれほど長いお付き合いではないのですが、個人的には思い入れの深いイベントでもあります。
ハッカソンというものを知らず、当時誘われるがままに参加したのがMA11のHackCars DaysというクルマAPIのハッカソンでした。その当時働いていた会社がスポンサーしていたこともあり、参加者としてだけでなく企業賞の選定に関わらせて頂いたり、運営のやり方を間近で見たりと良い経験をさせて頂きました。

HackCars Days 2015

チームビルディング、アイデアソンから始まり、3日間かけて仲間と一緒に集中して開発をしていくのは、本気の文化祭に近い楽しさがありました。

チーム名:Car魔ホラないで (MA11 HackCars Days)

このハッカソンをきっかけに、他のハッカソンにも参加するようになりました。その中で「必ずしも完成度の高い作品にのみ賞を贈ることは良くないのでは?」という疑問に突き当たりました。

当時、SIerで働いていた私は普段からゴリゴリとアプリを作っていました。しかも複雑な設計を落とし込みながら、ユーザーの要件を満たすよう、短期間でシステム開発をしてました。そんな私が、同じく某有名外資系SIerの人と、某有名メーカー系研究開発職の人とチームを組んで出場したハッカソンでは最優秀賞をいただきました。もちろん、そこには主催の思いに合致するアイデアがあってこそなのですが、技術力で言ったら作れないものは無い、といったようなメンバーだったのでアプリのクオリティを上げるのは簡単です。周りにはこのメンバーだったら勝って当然、とか反則、最強チーム、とか言われました。(実はそれ以来参加者としてはハッカソンに参加していません)

その時に思ったのは、自分が主催して「みんなで楽しめるハッカソン」をやりたい!ということでした。すぐに、当時所属していた団体(会社ではありません)で企画し、実行に移しました。開発職では無い方(営業やマーケなど)もたくさん参加して頂き、大いに盛り上がりました!この時の運営ノウハウは、正直MAで学んだものがベースになっていると思います。伴野さん、まなみんに感謝です!

皆さんご存知の通り、ハッカソンというのは元々は所謂もくもく会でした。賞など無く、順位も定めず、自分に課したゴールに向けてひたすら開発し、最後に見せ合う、みたいな感じですかね。私ももくもく会時代の”ハッカソン"には参加したことが無いので、聞いた話でしかありませんが。

と、言うことでもくもく会も自分で開催しました。モバイルアプリ開発に特化したもくもく会、Develop Mobile会、略してでぶもぶ会。少人数ながら毎月開催し、レギュラーメンバーも定着してくれました。
このように、全ての根幹にあるのは「開発・モノ作りが好き」ということなんじゃないかなぁと思います。そういう場を提供できるのは、同じ開発者としては非常に嬉しい限りです。

でぶもぶ会の様子

さて、今回のMA2018 Heroes Leagueの企画段階で、主催の伴野さんから説明を聞きました。すると、私が感じていたようにMAサイドも作品のできの善し悪しだけで判断するのではなく、様々な評価軸があり、それぞれが賞に値する、という趣旨にシフトしていました。まさにヒーローズリーグだなぁと思い、現在私が所属するIBMのDeveloper Advocateチームとしても技術協賛をさせて頂くことに決めました。IBM Developer Advocateは技術者たちを支援し最終的に技術者の方々をヒーローにします!と宣言しています。

IBM Developer Advocateの活動指針

IBMに入る前、前職で私がエバンジェリスト職として走り出した頃、間違いなく私に影響を与えてくれたMashup Awards。そして今はIBMというプラットフォームベンダーでそのMashup Awardsを一緒に盛り上げることが出来ている事。とてもうれしく思います。

まとめます。
ハッカソンに参加することは色々な意味で自分自身に影響を与えてくれると思います。

  • 社内開発ばかりで中しか知らない人が外の世界を知ることができる
  • その日会ったばかりの人とアイデアをまとめ一つの作品を開発するチームワークを学べる
  • 自分の技術者としての人脈を広げることができる
  • 普段触れない技術に遠慮なくトライすることができる
  • 開発できない人でも自分のアイデアを誰かが形にしてくれる

上記以外にも色々あると思います。人それぞれで感じるメリットも変わるでしょう。我々は技術サポーターとして開発者のみなさまを支援して行きますので、まだハッカソンに参加したこと無い方は、ぜひその一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

それでは楽しいハッカソンライフを!

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Written by Taiji

Datadog Senior Developer Advocate | Ex-OutSystems Dev Community Advocate | Ex-IBM Dev Advocate | Microsoft MVP | 筑波大学、名城大学非常勤講師 | 記事は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。

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